
はじめに Twitter標準アクセス解析の課題
Twitterを自身が行うビジネスの認知や集客などマーケティングの手段として運用する場合、感覚的になんとなくではなく具体的な数値を元に施策の良し悪しを検討できるとより効果的に使いこなせるでしょう。
その際に最も簡単な方法はツイート単体をツイートアナリティクス(ツイートの📊アイコンクリック)で「いいね」や「エンゲージメント率」「リンククリック数」などをチェックする方法です。もっと具体的に検討したい場合、TwitterにはTwitterアナリティクスというアクセス解析機能が備わっています。ただしまとめて解析できる期間は最大1ヶ月間であり、中長期的にまとめて「大局を見る」解析するのが難しいです。
今回はツイートアナリティクスやTwitterアナリティクスよりも中長期的に「大局を見る」アクセス解析を無料で自在にできる「Googleデータポータル」を使った方法のPart1として、解析の体制を整える手順を説明します。
Googleデータポータルを用いたTwitter解析の手順
①アクセス解析データを月単位でダウンロード
- Twitterアナリティクスの管理画面>ツイートタブを開く
- 日付範囲でSeptember 2021のように取得したい月を選択
- データをエクスポート> By Tweetを選択し月間データをダウンロード(ダウンロード開始まで少し時間がかかります)
- 2~3を解析したい月間分実施し、複数の月間データを用意する。
②スプレッドシートにインポート
- GoogleDrive上でスプレッドシートを新規作成
- ファイル>インポート>アップロードより、先ほどTwitterからDLしたの月間データをアップロード
- 「ファイルをインポート」で「インポート場所」→「現在のシートに追加する」を選択し一つのシート上に追加する形でインポート
- 2~3を解析したいデータ分実施
- シート上で見出し行が重複していたら1行目だけ残して削除
③Googleデータポータルにインポート
- Googleデータポータル>「作成」>空のレポート
- 「データを追加」>「Google Connectors」の一覧からGoogle スプレッドシートを選択
- 先ほどの「②スプレッドシートにインポート」で作成したスプレッドシートを選択>「ワークシート」でシートを選択
- このレポートにデータを追加しようとしています > レポートに追加
- リソース > 追加ずみのデータソースの管理 > 編集でディメンションの一覧を開き、「ツイートID」のタイプが「日付と時刻」になっていたら「テキスト」に変更しておく
以上で今回の目的である「解析の体制を整える」は完了です。これでTwitterの複数の月間をひとまとめにしたアクセス解析が行えるようになりました。
④Googleデータポータルでデータを表示
試しに簡単にツイート別のエンゲージメント数の一覧表を作ってみます。
- 「使用可能な項目」から「ツイート本文」をレポート上にドラッグ&ドロップし、表を作成
- 次のように設定してみてください
- 期間のディメンション 「時間(日付)」
- 指標 「エンゲージメント」
補足 新しい月間データをデータポータルに追加する方法
今後新しい月間データを追加する場合、①アクセス解析データを月単位でダウンロード〜②スプレッドシートにインポート
の手順を行なってください。
その後データポータル上で詳細オプション > データを更新をクリックすることで反映されるはずです。